元日に震災が能登半島を襲い、大きな被害が出ています。親族や友人・知人が被災された方も、いらっしゃるのではないでしょうか。地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。また、被災された皆様、関係者の皆様に心からお見舞い申し上げます。世の中が平穏・平和であってこそ、登山を楽しむことができることを改めて実感しています。被災地の一日も早い安全と復旧・復興を願います。
予断は許せませんが、新型コロナの感染拡大がようやく落ち着いてきました。コロナ禍の中でもやれることから再開しようと取り組んできたタイムトライアルは昨年、過去最高の参加者で成功しました。スタイルを変えて開講したハイキングリーダー養成学校やクライマー育成のためのクライミング教室にも多数の方が受講し、新たな可能性を示しました。また、2年に1度開催の「遭難対策研究集会」も70名を超える参加者を得て、成功を収めることができました。
一方、コロナ禍明けで“登山熱”が高まる中にありながら、会員数や加盟団体数の停滞傾向は続き、会員の高齢化、安全登山への取り組み、山岳自然の保護などの課題は山積しています。今の時代にふさわしい都連盟に前進するために、加盟する山岳会、地区連盟の皆様のよりいっそうのご協力をお願いしたいと思います。都連盟としても加盟団体・会員の皆さまとの活動が共有できる環境づくりに向けて、引き続き組織・運営形態の見直しなどに取り組んで参ります。
皆様にとって健康で、山岳遭難事故のない良き年となりますよう切に願い、年頭のあいさつとさせていただきます。
2024年元旦 東京都勤労者山岳連盟 理事長 松野千代加 (都連盟ニュース掲載)
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